レジオネラ菌 レジオネラ菌対策 レジオネラ症防止対策: 5月 2008
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2008年5月16日金曜日

レジオネラ症とは

レジオネラ属菌(レジオネラ菌)の感染によって起こり,乳幼児,高齢者や免疫力の低下した患者などが感染しやすい感染症です。
症状によりレジオネラ肺炎とポンティアック熱の2つに分けられます。

レジオネラ肺炎はレジオネラ症の大半を占め、肺炎を主症状とし、死亡例も報告されています。
主な症状は高熱、咳、たん、頭痛、胸痛、筋肉痛、悪寒等があります。

また,ポンティアック熱は,発熱を主症状とし、肺炎は見られません。
主な症状は、発熱、全体倦怠感、咳、頭痛、胸痛、筋肉痛、悪寒等です。
数日で軽快するといわれています。

レジオネラ属菌とは

1979年に重症肺炎の原因菌として命名された細菌です。
レジオネラ菌とも言われています。
属名はアメリカ合衆国で大規模な集団発生を起こした在郷軍人会のLegion(レジオン)にちなんだものです。
もともと自然界の土壌や淡水に広く分布しており,冷却塔,循環式浴槽や給湯設備等の人工的な環境に侵入して,他の細菌や藻類から栄養を吸収したり,アメーバなどに寄生して20~50℃で増殖します。

感染源及び感染経路は

冷却塔,循環式浴槽,給湯設備,加湿器,更には噴水等修景用水などの水しぶきができやすい設備が感染源として報告されています。レジオネラ属菌は土ぼこりなどで上記の人工的な設備に運ばれ,壁面や配管内に生物膜(ぬめり)をつくって繁殖します。

 感染は,汚染された飛まつを人が吸い込んで起こりますが,健康な人の発症はまれです。
乳幼児、高齢者、病人など抵抗力の低下している人がかかりやすい傾向にあります。

人から人へは感染しませんが,共通の感染源から複数の人が集団感染するのが特徴です。感染する菌量については,人により感受性が異なり,一概に決めることはできません。

冷却塔の維持管理

冷却塔などでは、維持管理をせずにほっておくと、細菌・アメーバなどが多く発生しやすく、レジオネラ属菌も増えやすくなります。

レジオネラ症を防止するためにも月に1回以上の定期点検・清掃を行うようにしてください。
また、藻類が発生したり、汚れが著しい場合は速やかに清掃を行い、必要であれば薬剤を投入するなどして、衛生管理には気をつけるようにしてください。



【維持管理方法】
①冷却塔の運転を停止した後、冷却塔内の水を排出します。 
②冷却塔内部の汚れは、ブラシなどを使用し、清掃するようにしてください。
③充てん材の汚れは、高圧洗浄などを使用し落とします。 
④清掃・洗浄により水槽内に溜まった汚れは、冷却塔の排水口から排出し、循環系等に混入させないように注意してください。 
⑤冷却塔を使い始めるときは、内部をよくすすいだ後、水を張り運転を再開します。 
⑥清掃する時には、冷却水のエアロゾルを吸入しないよう、マスクなどの保護具を着用してください。

循環式浴槽における維持管理

循環式浴槽とは浴槽水を循環させ、その循環経路に毛髪等が混入しないようろ過器の前に集毛器を設けるとともに、ろ材を充填したろ過器を設置して浴槽水を浄化し、水の消費量と排出量を抑制するものです。



循環式浴槽では、湯が配管内を循環しているため、これらの微生物が生物浄化方式のろ材表面及びその内部、浴槽、管路系の内壁等に定着し、各種微生物が入浴者の体表等に由来する有機物質を栄養源として増殖します。

このため、汚染と感染を防止するためには、循環式浴槽の使用に当たって、以下の点に留意して設計、設置、及び維持管理を行う必要があります。

【維持管理方法】

・ 設定段階から適切な衛生管理が可能となるよう配慮が必要です。
・ 製造者等はシステム全体の安全性に関する管理マニュアルを作成し、維持管理者に提示しましょう。
・ 循環している浴槽水をシャワー、打たせ湯などに使用してはいけません。
・ 気泡ジェット等のエアロゾル発生器具の使用を設置する場合には、空気取入口から土ぼこりが入らないような構造であること。
・ 塩素剤による浴槽水の消毒を行う場合は、遊離残留塩素濃度を0.2~0.4mg/Lを1日2時間以上保つようにすること。
・ 浴槽の換水は、1週間に1回以上行なうこと。
・ 浴槽の全換水を行うときは、塩素剤による洗浄・消毒を行った後に、浴槽の清掃を実施する。ろ過器を設置した浴槽の場合には、ろ過装置、配管を含めた洗浄、消毒を行う。
・ 浴槽内部、ろ過器等の毛髪、あか及び生物膜の有無を定期的に点検、除去しましょう。
・ レジオネラ属菌の有無を、水質検査にて行なうこと。

循環式浴槽の維持管理フロー

循環式浴槽の保守管理責任者は、責任をもって衛生等の管理に努めること。
代表的なフロー図を下記に掲載しておきます。